商品レビュー
4件の商品が見つかりました。 1-4件を表示
HUM
HUM Dolores (Universal fit)
- 高音の質
- 中音の質
- 低音の質
- 細やかさ
- 迫力
- 音場
- 遮音性
- 音漏耐性
「ハイエンドの音に何を求めるのか」が試される試金石
<音>
明るめのモニターっぽいが分離感や解像度はそこそこで、軽くほぐれたような柔らかさがある 音の定位や空間表現力は究極の領域
<特大コイルに懸けた情熱>
本機内部にはドライバよりでかいコイルが鎮座しており、前作のPristine内蔵のコンデンサ同様にクロスオーバー回路(ネットワーク)の核を成す スペース問題からか基板がなく、配線ほぼ全てをジャンプさせているのを見ると、「意地でも実装してやる」という彼らのクロスオーバーにかける情熱に鬼気迫るものを感じる
<良い点>
・広範囲で音像が非常に安定している これほど、周りに展開する音もブレさせずにバシッと定位させるイヤホンはほぼない そのため分離感は高くないものの、個々の音をしっかり鳴らし分ける
・音場はそこまで広くないが音の遠近、空間表現が卓越しており、ダイナミックな音場表現が持ち味 ライヴ音源における空間表現でこれに勝るものはないと断言する(音場は広くないものの空間表現が卓越しているので、音場の項目を☆5評価としました 広さだけで評価したら☆3.5)
・とにかく音の純度が凄い 2ユニットでこれほど透き通っていて、鮮やかで、深くて、濃い音が出せるのは奇跡に近い
・樹脂系筐体なので軽く、ある程度耳から飛び出してもフィット感が損なわれない イヤピのサイズさえ合わせれば、ほとんどの人がフィットすると思われる
<悪い点>
・ディテールの描写力は多ドラ機に劣るところもある 音質を追求するなら他の多ドラ機、楽曲内の音場再現を追求するなら本機を薦める
・かなりホワイトノイズがのりやすい 楽曲を濁すレベルで出てくる可能性が高いので、アッテネータがあると安心
・音量は取りやすい方だが、低域の強さと音像の安定にはかなりの駆動力が必要で、ものによってはアンプでも駆動力不足 駆動力重視の出力特性を持ったアンプやプレーヤーで鳴らすべし 駆動力が足りないと音が霞んでしまう
・外観が人をかなり選ぶ気がする 彼らの情熱の結果(というか代償)である中の不整然さが丸見えなので、人によってはかなり雑な仕上げに感じられてしまうかもしれない 個人的にこういうのは好きな方だが、本機は少し行き過ぎで逆効果に思う
<総評>
彼らの"理想"が形になったイヤホンで、"less is more"がイヤホンの高みを目指す方法論の1つたり得ることを示してくれた 広さはそうでもないが空間表現力はハイエンドの中でもトップレベルで、音場再現を追求するなら本機が最高解になり得る ただ音そのものの質を追求しただけの脳筋イヤホンには絶対にたどり着けない音が本機にはあり、他のイヤホンにはないといってもいい独自性である
ただ、「いい音」であることを直接的にかつ強く感じさせる細かな描写力がどうしても多ドラ機に劣るので、ハイエンドものとして万人に薦めるべきなのかは正直判断に困る 機会があれば本機を試聴してみて、自身が音に何を求めているのかを確認してみるのもいい 本機はユーザーに「ハイエンドの音に何を求めるのか」を試してくる試金石的なイヤホンともいえる
tsurikinoko さん
(2021/07/16)
1
満足度
5.0
高音の質
5.0
中音の質
5.0
低音の質
4.5
細やかさ
4.5
迫力
4.0
音場
5.0
遮音性
4.0
音漏耐性
4.5
color:規格なし
万能機です
流行りの多ドライバーに負けない音場と解像度です。
ボーカルの音が近く、明るい音で鳴らしてくれます。
高域は綺麗に伸び、弦の音が気持ちいいです。
低域も程よく、聴き疲れはないです。
目立っていないブランドなだけにマニアックな部分がたくさん垣間見れます。笑
本体の中もぎっしり中身が入っていてメカニックなところもかっこいいです。文句のない一品です。ぜひたくさんの人に聴いてみてほしいです。
せが さん
(2019/01/04)
1
満足度
5.0
高音の質
4.5
中音の質
5.0
低音の質
4.0
細やかさ
5.0
迫力
4.0
音場
4.5
遮音性
4.0
音漏耐性
4.0
color:規格なし
圧倒的な鮮度とエネルギー感
JH、UM、UE、1964、エンパイアなど店頭で視聴しまくりました。メインは50年代の旧録JAZZですが、HMやROCK、POPSも少し聴きました。印象に残ったのは、UE11PROとLegendX、そして何気なく手にしたけど、よく分からないHUM…聴いてみると、他のどれとも比較にならないほど、鮮度の高い中域に圧倒されました!位相の乱れがないボーカルやピアノ、サックスやトランペットの突き抜けるような鮮明さに感動。2Wayなのに不足ない高域&低域、総ての鮮度が高く、演奏者のエネルギー感に感動しました。構成だけみれば、この価格は高いですが、シェルの中いっぱいに詰まったコイルとコンデンサをみれば、オーディオ的なノウハウを活かした設計だと気付きます。音の傾向からすると、比較対象になり得るとすれば、VE5かな?と思います。高価ですが、一度手にとって視聴して頂きたい一品です!
いちょ さん
(2018/12/12)
2
満足度
4.5
高音の質
4.5
中音の質
5.0
低音の質
4.0
細やかさ
5.0
迫力
4.5
音場
5.0
遮音性
4.0
音漏耐性
4.0
color:規格なし
もっと注目されてもいいはず
先に登場したpristineはコンデンサー搭載でしたが、こちらのdoloresは3基のBAとコイルのようなユニットが搭載されており、これまた独自性のある設計になっています。
帯域バランスは中高音は持ち上げたかまぼこ型といった感じで、中高音の解像度が非常に高く明瞭な音を鳴らしてくれます。高音は伸びがあり、低音は量は若干控えめながら締まりがあり他の音を邪魔しません。
元気な高音がやや暴れ気味に聴こえて疲れるかもしれませんが、ロックから繊細なピアノソロまで表現力豊かで、他のイヤホンにはない魅力を持っていると思います。
筐体は大きめですがフィット感自体は比較的良好。色気には欠けますがシェルの透明度は高く、内部の独自の構成が見えるのもこれはこれで良いかなと思います。
小規模ながら独創的なイヤホンを作り続けるHUMは個人的に好きなメーカーですが、この姿勢を崩さずに作り続けていってほしいなと思います。
山岡凜 さん
(2018/12/06)
3
満足度
4.5
高音の質
4.5
中音の質
4.5
低音の質
4.0
細やかさ
4.5
迫力
4.5
音場
4.0
遮音性
4.0
音漏耐性
4.5
color:規格なし