商品レビュー
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qdc
Studio 4CS
フラットなスタジオモニターモデルでありながらも、リスニングにも向いている万能性がある機種。
2018年の春に注文をしてから5年が経過したのを機に、レビューしようと思います。
現在の環境は、DAPがM11 Plus LTD Stainless Steelで、ケーブルはLuminox Audioの85 Filter 4.4mmに変更しています。
よく聴く音楽ジャンルはJ-RockやJ-Popで、楽曲ファイルはCDソースやハイレゾ音源のFLACです。
【音質】
帯域バランスはほぼフラットですが、中低域~中高域が僅かに多めとなっています。
低域は芯がありタイトめでキレが良い傾向にありますが、輪郭をカッチリとしすぎていないため、自然さも感じられると思います。
解像度に関しては、中域~高域と比較すると多少落ちる印象はありますが、膨らんだり他の帯域に被ったりする事はありません。
また、超低域(100Hz未満の中でも特に50Hz前後)の量感を出すには、ある程度の駆動力が必要だと感じます。
中域はボーカルがやや近めで、「楽器隊が苦手」というよりは「ボーカルの表現力が良い」という印象を抱きます。
ドライ寄りですが乾ききった感じではなく、組み合わせによってはウェットな表現も出来るため、環境に追従する器用さも持っています。
中高域から高域は本機の1番素晴らしいと感じている帯域で、繊細で解像度が高く、ハイハットの細かいタッチを潰れたり粗くなったりせずにしっかりと鳴らしてくれます。
分離感が良く、10万円前後のCIEMの中では定位感が優れていると感じるため、「今まで聴こえていなかった音」を知る事が出来ると思います。
音場は決して広くありませんが、定位感の良さによって位置関係はしっかりと把握出来ます。
音色としてはやや寒色寄りではあるものの、過度にエッジ感を立てることはせずに柔らかさを持たせているため、聴き疲れはしにくいと感じます。
【試聴機との違い】
試聴機との音の違いについては厳密に比較した事はないものの、よく言われる実機との違いとあまり変わらないと思います。
低域の量感が少し増え、定位感の曖昧さがなくなったような印象を持っています。
後日とはなりますが、比較して追記するかもしれません。
【その他】
私が注文した時は、ケーブルは同一品の色違いを選択するといった形式でしたが、代理店が変更となり注文が再開されて以降は、有料オプションとして別のケーブルで注文する事が可能になりました。(コネクタは現時点では通常の2Pinのみのようです)
また、従来からのqdc 2Pinだけではなく、通常の2Pinでも注文出来るようになったことは、リケーブルの選択肢が広がるという観点からすれば良い事だと思います。
付属品としてはハードタイプのケースの他に、クリーニングブラシと6.3mmステレオプラグへの変換が付属しています。
【リフィットについて】
私の場合は注文から約2ヶ月半で届きましたが、最初の耳型採取がうまくいかなかった事もあり、リフィットに出す事になりました。
リフィットには合計で3度提出し、それぞれ約1ヶ月半で戻ってきました。(2度目の提出時に、メーカーから耳型の再採取の指示あり)
qdcのCIEMで何度もリフィットを依頼したという人はあまりいないという話を、当時の担当者の方に聞きましたので、過度に心配する必要はないと思います。
当時の代理店では、3度目のリフィットを依頼した時の費用負担は、往復の輸送費のみでした。
現在は変更されているかもしれませんので、不安な方は代理店に問い合わせをしてみて下さい。
【上位機である8CSとの違い】
注文前に8CSとの音質の違いを比較しましたが、リスニングとして使う場合には4CSの方が元気さやメリハリが多少ある点と、予算面とを加味して4CSを選びました。(当時とは試聴環境が違います)
全体的な音質傾向は似ていますが、特に低域や中低域の解像度と、高域の細やかさも上位機である8CSに分があります。
【総評】
フラットで解像度が高く定位感に優れていて、明るく少しメリハリがあるためにリスニングとしても楽しく聴けるような、「普通に良い音」と形容出来るような万能性がある機種だと感じています。
「モニターイヤホン」に感じられやすい「神経質さ」はなく、いつ聴いても安心感があるため、私の中では楽曲を初めて聴く時やDAP試聴時の基準の1つとなっています。(特に定位感や帯域バランスの判断において)
個性がない訳ではないものの、個性に振って色をつけるというよりは、「真面目に良い音」を追求した製品だと感じます。
10万円前後でCIEMの注文を検討されている方には、是非ご試聴してみて頂きたい機種の1つとなります。
最後になりますが、「初めてのCIEMとして思い切って注文して良かったな」と5年が経過した今でも思っており、とても満足度が高いです。
是非お試し下さい!
masa さん
(2023/05/14)
満足度
5.0
color:規格なし
ボーカル聴きたいならこれ!
qdc4CS(4SS)は数年前に製作して以来、トラブルもなくずっと使っています。
qdcと言えば凸型2pinの割れの報告を見かけますが、外す時にひねらずまっすぐ引っ張ること。ピンの太さの違うケーブルを刺さない(カスタム2pinは若干太い為挿してはダメです)
など扱いに気をつけていることで何年経っても割れることなく使えています。
最近qdcのカスタムはフラット2pinタイプに対応したので割れる懸念がある場合やケーブルを変更して楽しみたい場合はそちらを選択するのも良いと思います。(私はピン2本で本体を支えることに不安があるのと、緩んでくるのが怖いのでqdc 2pinを選択しますが…)
4CS(4SS)の音質についてですがスタジオでの使用を想定しているシリーズということもありフラットなバランスな音だと感じます。高音は伸びやかで低音はタイトながらもしっかりと存在感があります。特に私が好きなのは中音域(ボーカル)の聴こえ方です。かなり近めで低音、高音に負けずにしっかり聴こえるので声を堪能できます。
濃いめの音が少し苦手って言う方にもおすすめできるのではないかと思います。
ブルー さん
(2023/05/14)
満足度
4.5
color:規格なし
鮮明で細やか
音の細かいディテールまで鮮明に聞こえ、ボーカルの立体感もバッチリです。
トシキ さん
(2023/05/01)
満足度
5.0
color:規格なし