テスラテクノロジーらしく統率の取れた音。音があるべきところにあり、ないべきところにはない。600Ω開放型のT1と比べると、少し線が細くて薄氷を踏むようなイメージが伴う音だが、少ないパワーできっちりとした音を出すことにかけては素晴らしい効果を発揮している。
全体のイメージはクリアで、音場はやや広め。空気表現が巧く、音が立体的。ボーカルがしっかりと中心に位置するチューニング。定位が良い。半面、低域量は弱め。DAP直刺しでもそれなりに良い音で聴かせてくれる。もちろんアンプをかまして使うと、もっと良い音で聴かせてくれる。しかし、音漏れ耐性は少ないので、外で使う際には注意が必要で、ポータブルヘッドホンかと言うと少し疑問が残る。遮音性はそこそこ。
このヘッドホンでずっとオーケストラを聴いていたい。そう思います。凄いんです!!弦楽器の弓の擦れる音が聴こえてきます。木管楽器の細かい動きなんかもしっかり聴こえますし、ホントに目の前で演奏しているかのような気分になりますね。高音の伸びもよくて低音も深みのある響き方がしました。
オーケストラだけじゃなく、歌モノの曲も声が凄くクリアで伸びもよく、かといって前に出る感じも無く、他の楽器と良いバランスで鳴ってくれます。楽器の多いバンドとかも一つ一つの動きがしっかりわかります。こんな動きしてたんだ!!ってな発見もありました!装着感ですが、ずっしりきます。ハウジングが大きめなので頭が重くなります。
側圧は丁度よくて耳は痛くならないかと。
beyerdynamicといえばもはや言わずもがなの、テスラテクノロジーを採用したT1が有名です。T1は非常に自然な音を鳴らしてくれるので、特にお気に入りのヘッドホンの一つです。
T1はインピーダンスが高く、ポータブルでは鳴らしきれない印象がありますが、このT5pはT1の音をポータブルで持ち運べたら…という願望を叶えてくれます。このT5pもT1のように非常に自然で、余計な音を加えません。音場も不自然さが一切なく、上下左右にスーッと消えていきます。この価格なら音が良くて当たり前ですが、本当にすばらしいの一言に尽きます。ヌケが良く、クリアに音を鳴らすヘッドホンをお探しならこのヘッドホンをお勧めします。しいて欠点を言えば、やや音漏れしやすい点と、ポータブルには少し大きすぎるハウジングです。